†Imperial Circus Dead Decadence†

『狂おしく咲いた凄惨な骸は奏で、愛おしく裂いた少女は聖餐の詞を謳う。』


08.廃した少女は、這い寄る混沌と邂逅す。
作詞・作曲 / Rib:y(uhki)

少女は物語を内から見た、そして男は外から見た。
ある日、遂に二人は出会ってしまう。


少女は回帰する、物語は痣と失すへ収束す

やぁ ご機嫌よう 貴女が廃した世界より生まれ出る少女よ
見てのとおりだ 此の世界の混沌と 嘆かわしく愚かな人々の争い 
藻掻き 叫声 其の様なモノがなぜ存在しうるのか私にはわからない

消失へと向かう命 我は是を是とする 無為故に

苦しみからの解放 其れが命の灯火を消す行為だとしても 為らずに在らず

焦燥から放たれる命 我は是を非とする 不要故に

さて 貴女はどう答える――?

廃したモノ 形を変え 姿無くして 生きてる
無くしたのは感情じゃない 私はまだ 奪われない

「ほう、面白いことを言うじゃあないか ならばあなた自身が そのことを証明して御覧なさい さぁ 踊ろう」

壊れてしまっても構わないよ 過去も 運命も 道連れにしてよ
こ れ が      罠よ        嵩めも       道連れにしてる   

何度も 何度も繰り返しても 立ち上がってみてよ
謎    謎    喰らって  

救済へと向かう魂 貴女は是を非とする 何故に

さて 貴女はどう答える――?

貴方の本当の姿 見えないから 判らない
託したのは濫觴じゃない 私はまだ 奪えない

「なるほど ではあなたは 本当の所 これからどうして行きたいのか このことを言って御覧なさい さぁ 歌おう」

疵付けあっても構わないと 赫も 黒死も 道連れに往った
聴け       変えよ   悪も
12度 季節が廻ったならば 此処で また 問おう―。
嗚呼 嗚呼     廻れ

"此処にある命はやがてすべてが喪われる 
それでも尚 貴女が此の世界を必要とするなら
私は貴女と共にみよう 此の世界の果てを 
人の命の 劇的さとやらを!"

廃したモノ 形を変え 姿無くして 生きてる
無くしたのは感情じゃない 私はまだ 奪われない

形を変えても尚壊れない 過去も 未来も見えないと
だから壊れてもいいなど 自分に言い聞かせ消えず―。

壊れてしまっても構わないよ 過去も 運命も 道連れにしてよ
何度も 何度も繰り返しても 立ち上がってみてよ

哀れなこの子らも 羽を持つ 手は いらない 儘で 
忘れないで この思いを 愛に似た哀しみを 永久に


†戻ル†