†Imperial Circus Dead Decadence†

『狂おしく咲いた凄惨な骸は奏で、愛おしく裂いた少女は聖餐の詞を謳う。』


09.暗黒の城郭に侵攻さる異形の狂姫
作詞・作曲 / Rib:y(uhki)

邂逅を果たした二人は迎える、急速に進む終末への道。
燃え尽きる命の形 その焔がたとえ暗黒の炎だったとしても、彼らには価値があるのだという。



吸い込むように暗い其の牙城に、気の触れたお姫様がいるという。

とても暗く、黒い。底無しの絶望が、異形の姫君を再び顕す。

獣のような呻き まさに異形 形はもはや人ではなく 其の命は燃え尽きようとしていた

彼女は人としての業を、感嘆すら覚えるほどに背負い込んでいる。
それを見て尚、貴女は救えると思うのか――。

嘔吐する 喰らい喰らった命の欠片
腕 抉り 螺され 斬れた 音も狂いは 威の地を 瀧あげ 織り成す
割れた 死地の 恥には 狩らず 我意は紅く

純然たる絶望こそ絶命に相応しい

殺意は衝動ではなく 贖いきれなかった罪の重さ
自決 火罠 仕組まれし我 罪逝き女泣き於 身戻ることが 出来ぬなら
我た 死地の 智には 愛が 啼き 舞う 惨劇を継ぐもの

壊 牢だろう 狂える意味を 重なり合う過去の業 淵(き)は悲劇の中で……

黒く塗り潰された終わり しかし後悔は無い
純然たる悪であることを この姫君は望んだ

悲しみが襲い来る それこそが正しい姿 さりとてその禍々しい姿
偏に歪で 一重に 美しい……

贖う 時は移ろい 落ちていく 貴女の身が 哀れすぎて
嗚呼 終わりと 知らぬまに死ぬ 遥か彼方 交わされた 楽園の碑

伏魔の喜び―。

窮する 是もまた快楽と
腕 抉り 螺され 斬れた 音も狂いは 威の地を 瀧あげ 織り成す
割れた 死地の 恥には 狩らず 我意は紅く

偏執と変容

我の名は 純である 悪である 形は異形 その姿は――貫かれている。

遂に 癒える


†戻ル†