†Imperial Circus Dead Decadence†

『狂おしく咲いた凄惨な骸は奏で、愛おしく裂いた少女は聖餐の詞を謳う。』


02.劇愛の呼声が溺哀の叫声を喰らう
作詞・作曲 / Rib:y(uhki)

黒き人、ナイアル。彼はこの物語を外から見つめる。人々の愚かしくも悲しい繰り返しを、幾度となく見つめる。
一方でオフェストラは世界の内から物語を見つめていく。
大いなる者の手の内で其々の物語が始まる、死の歴史と愛の美しさの物語が始まる。

 

悲劇は愛故に連れ、その哀は劇的さ故に悲しみを喰らう。これから幾度と無く、其の形は変わっていく――。

劇愛の奏を 痛痒喰らう 痣と失す麾物語の 幕開ける
溺哀を吼えよ 悲しみ塞ぐ 少女の為す 別れの続きは 紡がれる

有限の命 古 往々壊疽 愛は陋見し堕す

再び訪れる悲劇を 唯ひとつの為 諾うか
私の思いは響かれず 叶えられない侭
嗚呼 是はまるで喜劇だ 唯ひとつの羽根 奪われた
絶望の鵺が笑い啼く 禍々しい闇

叶えられた想いは 命を焚き上げ 檻断つ
私の血は赫赫 第二の退廃扉

 

血に塗れ堕つるは 狭間の希と 腐乱と死 乖離を咎人 断ち 舞いあがる

有限の命 往々壊疽

慈悲無し凶夢を 身戻ることが 出来ぬなら
私の血は贖う 惨劇を告ぐもの

有限の命 古 往々壊疽 愛は陋見し堕す

愚弄と叫いて 今 この身を 狂おしいほどに引き裂くか
私の想いは響かれず 奏でられぬ儘
嗚呼 惟じゃ悪が悲劇だ 唯ひとつの夢 破かれた
絶望の歌を叫び消ゆ 禍々しい神

残酷な御伽でも 転じることは稀ならず
私の此の願いは 顕えられる?

叶えられた想いは 命を焚き上げ 檻断つ
私の血は赫赫 第二の退廃扉

囚われ 孤独さも 風を待つ 雛鳥のように
目を逸らすな この痛みを 愛の姿は刻薄
劇愛の物語 叫び声はきこえず――。 


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